長野市中央通西側建物
長野にある建物のスケッチを蓄積していくということで、何か一連のテーマをもって描いていきたいと考えていた。
長野市の中央通りの建物の立面を描いていけば面白いのではないかという助言があったので、今日から実際にやっていこうと思う。
まずは中央通りの西側の建物を描いていきたい。
一つ目の建物は末広町交差点の角地にあるビル。
1階に着物屋さんの「こおむら」さんが入っている建物。
新しい建物と違って職人さんの手の痕跡が残っていることが確認できる。
痕跡が見受けられるのは下記2点。
■サッシ
1点目はサッシ。つまり窓枠のこと。
窓枠の外側はアルミサッシだが、内側はスチールサッシ。
この内側にスチールサッシを細かく分割し使用しているのが、立面が引き締まって見える。
最近の建物ではスチールサッシの使用頻度はかなり低い。多く使われるのはアルミサッシ。名の通り、アルミで作られた機密性も高く、維持管理が楽で安い。ただし、アルミサッシは太くなってしまい、窓枠の存在がどうしてもチープに見えてしまう。
■左官
壁の上に塗りたくられている材料だが、これが風化して壁のコンクリートブロックの目地が見えてきている。
一つの材料だが、建物に肌理がでてやんわりと陰影を作っている。
しっかり持続させ、善光寺まで辿りつきたい。